12 月 25
|
世界金融危機が、深刻な事態を招いています。
日本でも派遣社員が契約を打ち切られたり、様々な方面に影響が出てきています。
このコラムを読んでいる方の中にも、今回の金融危機の煽りを食っている人が、少なからずいらっしゃるでしょう。
でも、こんな時こそ勇気を持って断言してみてください。
「完璧だ」と。
きっと不思議なことが起こりますよ。
金融危機という状況が、あなたの現実を作っているのではありません。
そのニュースについてあなたが感じたことが、あなたが自分の現実として体験するものになるのです。
客観的状況と思われるものに、あなたの現実を創造する力はありません。
あなたの現実を創造しているのは、あなたが何を感じているかということだけです。
ここのところをシッカリと理解しておいてください。
****************************
さて、前置きが長くなりました。
今日の話は「減点法」です。
私達は、いつも減点法で自分を裁いています。
絶えず、裁き続けています。
例えば、こんな風に。
****************************
朝、目覚まし時計が鳴ります。
あなたは必死の思いで目を覚まします。
「もうこんな時間か…。昨日遅くまで飲み過ぎてしまった。頭が痛い。今日が日曜日だったら良かったのに。仕方ない、起きるとしよう…」
・充分な睡眠が取れていない…マイナス50点
・不摂生をしてしまった…マイナス30点
・頭痛がする…マイナス100点
・今日は日曜日ではない…マイナス30点
・起きなくてはいけない…マイナス50点
あなたは朝食を取り、身支度をして玄関のドアを開けます。
あいにくの天気でした。外は雨です。
「なんだよ〜、雨じゃないか」
・天気が悪い…30点
あなたは傘を差して、駅に向かいます。
・傘を差して歩くのが面倒くさい…マイナス10点
駅に到着したあなたは、ラッシュアワーの電車に乗り込みます。
「ウワー、ぎゅうぎゅう詰めの上に、塗れた傘だらけだ。スーツが汚れなきゃ良いが」
・ぎゅうぎゅう詰め…マイナス20点
・塗れた傘だらけ…マイナス50点
・スーツが汚れる恐れがある…マイナス70点
****************************
…本当はもっと続けようと思っていたんですが、もう止めておきます。
全然楽しくありません(笑)。
私達はこんな風に、絶えず状況と思われるものを採点しています。
しかも加点法ではなく、ほとんどが減点法です。
一体どうして、こんな無意味な採点を絶えず続けているのでしょう?
いつかまとめて誰かに提出するつもりなのでしょうか?(笑)
この減点法による採点、最も恐ろしいのは自分に向けられた採点です。
・不摂生をしてしまった
・スピーチで噛んでしまった
・お年寄りに席を譲るタイミングを失ってしまった
・タイムサービスの商品を買い損ねてしまった
・電車から降りるとき、左足から踏み出してしまった…etc.
ありとあらゆる場面で、あなたは自分を減点し続けています。
何故でしょう?
「常に自分の行動を採点しなさい」
などと、家や学校では教わらなかったはずです。
「ちょっと待て。似たようなことは言われたぞ。『真面目に生きなさい』とか『人の役に立たなくてはいけない』とか『常に自分の行動を顧みよう』とかの類だ」
確かに言われたかもしれません。
でも「自分を常に減点法で採点しなさい」とは言われてはいないはずです。
にも関わらず、せっせせっせと絶えず自分を採点しているのは何故なのですか?
あなたがこれまでに作成してきた膨大なレポート。
このレポートを誰かに提出したことがありますか?
ないですね。このレポートの提出先はありません。
では、一体このレポートはどこに行ってしまうのでしょうか?
(つづく)