7 月 12
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前回のコラムでご紹介した「直結メソッド」はお試しいただけたでしょうか?
「正直『先取りメソッド』との違いが分からないよ!」
こんな風に、いまいちピンと来ていない方もいらっしゃると思います。
というわけで、今回は解決編です。
「先取り」という概念には「時間」の感覚がつきものです。
これによってどうしても「今現在、実際には望む状態ではない(実現していない)」という信念を支えてしまいがち。
だから、この「時間」という概念そのものを無視してしまおう、というのが前回記事の要旨でした。
あなたにとって何か望む状態があるのなら、そのあなたに「今」なってしまう。
これが直結です。
なった「フリ」じゃありませんよ。本当になってしまってください。
※このニュアンスはとても微妙なものなので、今回は念入りに説明したいと思います。
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「たった今、望む自分になった」
こう選択したとき、即座に思考が働き出します。
「オイオイ、そんなわけないだろ。周りを見てみろ。何も変わっちゃいないじゃないかよ」
あなたは本当に望む自分になったかどうか、目の前の状況と照らし合わせて確認しようとします。現象化によって自分の選択に確証を持ちたいためにです。
ところが、どうやらそれを後押ししてくれる現象化はなさそう。
あなたはこれで意気消沈し、直結は一瞬で解除されます。
…でも、これっておかしくないですか?
本当に望む自分になっているなら、何故現象化という確証によってそれを証拠立てる必要があるのでしょう。
願望を既に実現している「あなた」なら、目に見える現実の中からその証拠を血眼になって探し回ったりはしない。
こんな時、直結はできていません。
これでは単なる、
「直結したフリをして、恐る恐る様子を伺っている状態」
に過ぎません。
どうしてそうなってしまうのか。
直結を意識的に一瞬で解除してしまっているからです。
あなたは確かにほんの一瞬、実現した自分と直結できていたのかもしれません。
しかし証拠を探し始めた時点で、もう直結以前の自分に戻ってしまっているのです。
たとえば、あなたの金庫に現金十億円が置いてあるとします。
実際に現金十億円をずっと持っている人が、
「私は本当に十億円持っているのかしら」
と、何度も何度もわざわざ金庫を開けて確認しに行くでしょうか?
お金が大好きな人なら、毎日でも金庫を開け、現金を目の前に悦に入るかもしれませんが(笑)、別に十億円の存在を疑ってそうしているわけではありませんよね。
あなたは車を持っていますか?
もし持っているとして、
「私は本当に車を持っているんだろうか。車が突然消え去って、本当は持っていなかったということになってないだろうか」
と心配して、何度も何度もガレージに車を確認しに行くでしょうか?
初めて車を買ったばかりの頃なら、嬉しさのあまりそうするかもしれませんけど(笑)、これも車の存在に疑問を持ってそうしているわけではありません。
では、あなたは呼吸が出来ますか?
「当たり前だよ!」
そうでしょうね。
そうでないとしたら、こんなブログを余裕こいてのんびりと読んでいる場合ではありません(笑)。
じゃあ当然、
「私はひょっとして呼吸が出来ないんじゃないだろうか?」
「私が息を吸うことで本当に空気が入ってくるのだろうか?」
なんてことは思いもしませんよね?
貴方が呼吸できることはれっきとした事実であって、一々現象に目を向けて確認する必要なんてないからです。
では、あなたの身体には頭がついていますか?
「…待てよ、そんなこと考えもしなかったな。本当にそんなものがくっついているのか甚だ疑問だ。ここはひとつ鏡の前に行って、本当に頭がくっついているか確認してこよう」
…とはならない。ならないの巻(by パンクブーブー)。
何故って、確認するまでもなく、それは疑いようのない事実だからです。
言い換えれば、あなたはそれを100%確信している。
疑念の入り込む余地はない。だって事実なんだから。
あなたが既に持っているもの、あるいはあなたが「今の自分はこれこれこういった属性である(こういった状況を抱えている)」ということに関して、あなたはそれを現象面で一々再確認するようなことはない。
だって事実だから。
事実だと「知って」いるから。
…でも、本当に事実ですか?
(つづく)